モルターラソールって何やねん?

11/2 何で上から縫うんよ!の巻♪

ハーフソールがボロボロな画♪

ハーフソールがボロボロです!

お客さまの要望で「モルターラソール」と言う材料にするんですが、モルターラソールって何やねん?

と思ったら似たような外見のハーフソールでした。

それはエエとして、このタイプの靴は何で上から縫うてしまうのよ!と言いたい(笑)

縫い糸が切れたら、本底のソールが外れてしまいますやん(´Д`)

ここまで削るのメチャメチャ大変やねんで~!な画♪

この底材はネチャネチャになります。

削ると溶けて、仕上げ機のペーパーにこびりつきます。

下手したらペーパーが再起不能になるぐらい(笑)

今回はどうにか、要らん段ボールを削ったりしてカスを取りましたけど。

ホンマに大変なんよ(´Д`)

ベーストリートメント(アセトン)でキレイにした画♪

さて、そこから更にベーストリートメントで拭きまくって、やっとキレイになりました(´Д`)

大変な作業と言うか、山場は古い劣化したハーフソールを取り除く工程だけかな(笑)

と言ったところで明日に続く♪

ほなー!(゜ロ゜)

11/3 縫う前の下処理の巻♪

糸を浮かして行く画♪

さて、縫い糸を抜いていきます!

均した時点で下糸が切れてる状態なんで、上から棒状のもんで引っ掛けると簡単に浮いてきます。

このように、浮いてきた糸を引っ張って前半分の糸を完全に抜きます♪

縫い糸が抜けた画♪

地道な作業で前半分の縫い糸が抜けました。

このように、縫い糸を抜いただけでパカッと開いてしもてます。

こんな構造、アカンやろ(笑)

コルクが一部欠損してますな画♪

ちょっとポロポロとコルクが欠損してます。

そもそも、コルクは底からの水分をアッパーに上げない為の防水の層です。

と言う訳で、キチンと防水性能を復元させた上で戻します♪

と言ったところで明日に続く♪

ほなー!(゜ロ゜)

11/4 底縫いを掛け直すの巻♪

N300が塗り付けられた画♪

カラカラのコルクは一部ポロポロと崩れてますので、一旦コルク層全体にN300と言うプライマーを塗り付けます。

何回か塗っとくと防水性能はコルクよりあるんちゃうかな?と思ってます。

その時、コルクの粒をちょっとずつ埋め込んでから戻します♪

底縫いするで~!な画♪

さて、底縫い屋さんの山林さんに到着です。

今回は前半分だけ。

重なるように縫うていただきます♪

底縫いをする山林さんな画♪

この靴のように、前半分だけ縫うと、継ぎ目から糸が違うやつになります。

気にされる方はヒールも外してスカッと全部縫い直す事も出来ます。

まぁそんなに判る程でもないんで、拘らんでもエエかな?とも思います。

と言ったところで明日に続く♪

ほなー!(゜ロ゜)

11/5 完成♪

縫い上がった画♪

山林さん曰く、穴の開いた所に針が勝手に入っていくそうですけど、殆どパーフェクトに元の穴に落ちてます。

毎回、凄いなぁと思います。

裏側から見た画♪

縫い痕は太い針が入ってるので、大穴になってます。

それをハンマーで叩いて、穴が閉じるように整えます♪

完成♪

ハイ完成♪

モルターラソールを貼り付けて仕上げて出来上がりです。

このモルターラソールは同じ系統のデザインのダイナイトロジャーとかのハーフソールより良く曲がるしオススメかも?

グリップも良さそうです。

この靴に関して、通常は糸切れしたら致命傷なんで、このような手順でハーフソールを貼って縫い糸は保護しといた方がエエと思います。

メーカーの罠?

よー判らんですわ(笑)

「モルターラソールって何やねん?」

連載終了です♪

ほなー!(゜ロ゜)