前に突っ込んだらアカン!

「靴はかかとで履くもの」
「ワイズとは、どこの寸法なのか?」
以上、二点をご理解の上で今回は「快適な靴の条件」について掘り下げて行きます。

快適な靴の条件とは

1:かかとが靴の後ろにピッタリと着いた状態で
2:体重を乗せて、親指の付け根から小指の付け根の周辺で「心地好く」つっかえる。
3:その状態で「つま先にゆとりがある」こと。

この3つの条件を同時に満たさないと快適な靴にはなりません。
例えば婦人靴のパンプスなど、足を覆う面積の小さいデザインの靴は全ての条件を確実に満たしていないと骨の変形の原因になりますし、何より痛くてマトモに履けません。
ワイズが合わない→前に突っ込む→かかとで履けない為にパカパカ脱げる
足が靴の中で前に突っ込むと様々な悪影響が出ます。
人間の足はワイズ部分や甲周りの「心地好い圧迫」で締められるのは大丈夫ですが、ワイズ部分が緩くて前に突っ込むと、指先が押し込められます。
指先が押し込められると親指の付け根から小指の付け根の周辺にメチャメチャ負担が掛かります。
何より痛いし身体が負けますので、絶対に我慢してはいけません!

その状態が長く続くと「かの有名な」外反母趾・内反小趾などの骨の変形が起こってしまいます。
指先が押し込められた状態で爪が伸びると巻き爪の原因にもなります。
更にヒールが高くなると、重力の影響が大きくなります。
より厳密にワイズ部分の「心地好い圧迫」でホールドされなければなりません!

とにかく、
かかとが後ろにピッタリくっついた状態で前に突っ込んで行かない事が重要です。
紳士靴の場合はデザイン的にも足を覆う面積は比較的大きいですし、かかとの高さも低めで前に突っ込みにくいです。
この理由から骨の変形のリスクは低いと言えます。
男性よりも女性の方が外反母趾で悩んでる方が多いのは、ヒールの高さやデザイン面でのホールド不足が原因と言えます。

「靴はかかとで履くもの」
前に突っ込んだらアカンねんで~!

ワイズって何なん?