10/15 セメント製法=糊付けしただけ!
セメント製法によくあるパターン。
そもそも、セメント製法って何やねん?って。
靴のアッパーと底材が接着剤でくっつけてあるだけの構造です。
この靴なんぞ、縫うてあると見せかけた装飾で、実は縫うて無いと言う。
一体、何の見栄やねん(゚Å゚)!!
昨今、接着剤の性能が上がったとはいえ、経年劣化には勝てまへん。
靴好きに言わせれば、「底を縫うて無い靴は靴じゃない」と言う極論もあります。
まぁ、そこまでは言わんけど「かわごし」の方針としては、やっぱ底縫い最高、大好き♪
接着剤が多少劣化しても取れへんし。
キチンと縫いたい派です(笑)
ベンズ革の床革です。
ベンズ革とは紳士靴とかの革底の材料で、当店では色んな厚みに加工して貰ってるついでに生まれる素材です。
ホンマは産業廃棄物です。
でも繊維がメチャメチャ強いし勿体無い。
しかも厚みがこう言う用途に丁度良い!
コレは1ミリぐらいなんですけど、しっかりしてまっせ。
接着剤も良く効くし。
と言う訳で、えすでぃーじーずとか何とか、そんなもんこの職業自体がそれやがな。
この革の分だけ厚みは増すんですが、お客さまの了解は取ってあります♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/16 底縫いを掛けるの巻♪
見栄っ張りの飾りウェルトが取れんように、周辺をN300をしっかり浸透させておきます。
ちなみに、二度塗りしてます( ´∀`)
底縫い屋さんの山林さんです。
大阪の靴修理屋さん、靴職人のみならず、全国から届けられる靴たちを毎日毎日縫うていただいてます。
山林さんあっての我々でございます。
接着剤が良く効く材料で作られた合い底を、このようにアッパーと縫い付けておけば信頼性抜群です。
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/17 完成♪
元の底を貼り付けたら終わり♪
ではなく!ヒール部分はこのようにガッチリとステンレスのビスで固定します。
フツーには絶対に取れまへん(笑)
サッと仕上げ機で仕上げます♪
側面は元々、荒めのワイルドな仕上げ方なので荒ペーパーでそれっぽく削ります♪
ハイ完成♪
コバインキを入れて、ワックスで仕上げて完成♪
合い底と元の底は相性が良く、その部分はセメント製法ですが、それぞれの素材に合わせて接着剤の食い付きを良くするプライマーで処理されてますので元の構造より遥かに強力に接着されています。
更にヒール部分にはビスが貫通してるので万が一の事態でも完全に外れることなく歩けます。
もうコレで安心でっせ~♪
「セメント製法って何やねん?」
連載終了です♪
ほなー!(゜ロ゜)