Last Updated on 2025年4月23日 by e347ftvv
4/7 履き心地が悪い!の巻♪

さて、今日から「足に合わせて作り替え♪」連載デェィス♪
最近は画像しか上がってないぞ!ってよく言われますが、その通りです(笑)
画像を選んで、処理して、アタマの中では文章の構成が出来上がってるんですけど、一日中近い所ばっかり集中して見続けてゲー吐きそうなんで、もうナニも細かいモンを見たくない・・・
文章、後でエエっか〜です♪
西日が眼に刺さり始めて時の流れを知ると言う毎日。
切に、フツーのお仕事お願い致します。

この時点ではナニが悪いんやって感じです。
しかし、履いてみて頂くと履き口がメチャメチャ笑うてしまう!
原因は足の外側の筋肉の盛り上がりが凄すぎた事です。
外側の履き口がガバッと空いてしもてました。

早速バラして行きます♪
エエ靴はとてもバラしやすいです♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/8 アッパーをバラすの巻♪

今回はグッドイヤーウェルト製法をブラックラピド製法に魔改造しますので、とっととウェルトを外します♪

切っといて一気に引っ張ると気持ち良く外れます♪

掬い縫いで中底も一緒に縫い止まってるんで、ウェルトが外れた後は更に簡単にポロッと取れます♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/9 平面足型と見比べるの巻♪

お客さまの平面足型に重ねて見ると、メチャメチャ惜しい感じでした。
かなり骨の位置は近い。
しかも、元々の厚みも凄く分厚いエエやつなんで、削って再利用決定♪

親指の付け根側は余ってますので骨を押して心地良く引っ込む場所辺りまで削り取ります♪

かかとの収まりも少しの修正しかしてません。
しかし!やっぱりアカン理由があるんですよ♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/10 問題点の巻♪

お客さまの足を入れて頂いて収まり具合を見ています。
圧倒的にアッパーの外側が足らん!

アッパーの履き口の笑いもアッパー外側が足らんから発生します。
この靴に関して外側に足した幅は過去イチやったかも。
後ろの方まで足らんかった方は珍しいです♪

踵周りの外側が外されてます。
後ろの振りを調整するのに、それぞれ外して角度を変えて貼り直すと足の立体に近付けやすいんですよ♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/11 アッパーの外側を足す!の巻♪

似たような色の革の端っこを漉いて裏向けに貼り付けます♪

足の立体に沿わせる為には致し方無いです。
無理に足に合わん靴を履いて骨の変形をしてまうよりは遥かに良いとは思ってます♪

裏地も同じように折り返し式で延長されてます♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/12 足合わせの巻♪

さて、アッパーの修正が終わったら、ご本人さまの足に合わせて貼り付けて行きます♪

親指の付け根側はグッと内側に、ツマ先含めて外側は足した部分が出てしまう感じでした♪

現時点で履き口の笑いは無くなってピシッと閉じました♪
履き口笑う問題は鍛えて筋肉が一部盛り上がってる方にはありがちな悩みかも〜
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/13 取り回しを整えるの巻♪

アッパーの外側は踵周辺も、こんなに出てます。
こうしないと履き口に被る部分が足らんのですよ!

外側のほぼ全面が足されてます♪
反して内側はグッと入り込んでます。
内側の一部の縫い痕は践まずを攻めた貼り付け方をしたやつが体重を乗せた瞬間に簡単に剥がれんように仮縫いした苦肉の策です(笑)

ツマ先は容積が全体的に確保されて、緩やかに引っ込んで行く感じの取り回しになっています♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/14 半敷を再利用の巻♪

実はお客さまは、ちょい遠方の方です。
穴が空いた半敷を諦めておられましたが、元のやつを付けましょう!ってハナシになって後日郵送で送られて来ました♪
とりあえず貼り付けて戻します♪

ヒールは積み上げられた部分を改めてボンドを塗って貼り直します♪

次は合い底を作ります♪
幅広のセロテープを底面に貼り付けてマッキーで描いてます♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/15 竹シャンクが作られるの巻♪

合い底の型取りの裏側は、こんな感じです♪

わたくしの地元、八幡市のエジソンの竹で作った竹シャンクです♪
地元では有名なんですけど、エジソンが八幡の竹を白熱電球のフィラメントに使ってた時期があったそうな。
と言う有り難い材料(笑)

竹シャンクは軽くて強いです♪
今のところ割れることはあっても、鉄のシャンクのように真っ二つの事例はゼロ!
柔軟性と強度は凄いと思います♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/16 合い底を付けるの巻♪

ブラックラピド製法の弱点、防水性能を補うにはマッケイ縫いを掛ける底面の防水をキッチリやることです。
一旦、N330を塗り込んで、濡れてるうちにN300を塗った画です♪

薄手のベンズ革で合い底を作ります♪
張り出し部分を大きめに作ってアッパーと縫い付けます♪

張り出しは上から見るとこんな感じです♪
まずはアッパーをマッケイ製法で縫い付けまっせ〜!
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/17 底縫いの巻♪

ブラックラピド製法の場合は溝彫りナシでマジックで描くことが多いです。
特に理由は無い(笑)

我らが山林さんに縫うて頂きます。
山林さんはマッケイ縫いの事をアリアン縫いと言います。
何でかは知らんけど(笑)

マジックで描くと溝彫りでやれない、場所によって幅を変えられると言うメリットがあります。
今回は特にやってないですけど、アッパーの破損状況によっては詰めたりする事もあります♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/18 縫い目を防水するの巻♪

縫い上がったら縫い目を叩いて均して、まずはN330を塗ります♪

縫い目が濡れてるうちに全体にN300を塗り込みます。
N330の濃度はサラサラで浸透しやすく、うっすら膜が出来ます。
N300は防水性能が高く、割とゴテゴテなんでシンナー分があるうちに塗ると、より深く縫い糸に浸透します♪

この日は多かった大変やった・・・(笑)
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/19 次は出し縫いの巻♪

マッケイ縫いのミシンと違うのに注目♪
気付いてない方は、戻って見てみよう(笑)

本底にはちゃんと溝彫りしてます♪
薄作りの場合は浅めの溝しか彫れませんけど〜♪

ハーフソール、ヒールが貼り付けられたところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/20 ご本人さま登場の巻♪

賛否はあるけど、「返り」が良い方がエエと言う意見の方が圧倒的に多いです。
そして、性能面以外に見た目の好みもあります。
この辺りはご相談下さいませ♪

ご本人さま登場♪
まずは足入れデェィス♪

最初にご来店された時にメチャメチャ目立ってた外側の履き口は笑わなくなりました。
それはこの足した部分が足らんからなんですよ。
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/21



4/22



4/23 完成♪


