6/20 問題点の巻♪
縦のサイズ、ワイズの数値的には、かなり足に近いです。
しかし!靴も足も立体です。
親指の付け根側が空いて余ってて、小指側がパツパツ。
惜しいなぁ。
もうちょいなんやけど。
中で動くと擦れて、前に突っ込んで、やっぱり痛くなります。
無理したら足が負けます。
取り返しがつかん、骨の変形を起こす前にどうにかしましょ!
痛い靴を履けるようにするには、バラバラにして、足に合わせて作り替えが最善ですが、モカシン構造の場合は縫い糸を外して前半分だけ「立体の取り回しを変える」とイケるんちゃう?
と思って外して履いていただいたら、痛みが無くなりました!
前半分をフリーな状態にして、足に合わせて「立体の取り回しを変える」とホンマにイケるのか?
と言ったところで明日は定休日ですが、特別に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
6/21 前半分を「捻る」?の巻♪
余ってる親指側の付け根を内側に捻り込んで詰めてます。
アッパーを無理やり回しながら貼り付けていきます。
大きいところで3~4ミリぐらい。
画像はどんだけ詰まってるか、千枚通しを刺して確認してます。
正直、ここの工程は難しいです。
特にスエードはボンドの痕が残るし失敗が許されない!
モカシンなら詰めただけ廻って反対側に余裕が出来る・・・筈!
もう、この時点で痛みが無くなりました!
親指の付け根側が詰まってフィット感も向上してます。
立体の取り回しを変えて縫い直す。
意味が判らん、伝わりにくい話ですけど、そもそもバラバラにして作り替えの時にはフツーにやってます。
靴の立体と足の立体が近く、元の底を使える方限定でしか通用しない技ですが、モカシン構造の痛み解消の選択肢としてアリかなとも思います。
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
6/22 詰め幅、出し幅の巻♪
右足です。
親指の付け根側が元の縫い穴より詰まってます。
靴を観察して親指の付け根側に横方向や斜め方向のシワが入ってる方は、ここが余ってると考えて間違いないです。
こっち側を詰めると、構造が袋状になってるので反対側に余裕が出ます。
それを利用して痛みの出てしまってる小指側の空間を出します。
小指側の下側に元のミシン穴は空いてしまうけど、そんなに目立たんし、痛いの我慢して骨の変形を起こしてしまうよりはマシ!
ちょっとずつ我慢して履きならすレベルではないですが、頑張って慣らすと指の形だけボコーンと出てしまったりして不細工ですし、無理はせん方がエエと思います。
調製中に最終的に気になってた小指側の先っちょはマーキングしてあります。
捻り込んで貼り付けるのは親指の付け根側から、小指側の先を出すには半分ぐらい捲ってグィーッと押しながら貼ります。
と、判りづらい話(笑)
ここは5~6ミリは出てますね。
袋状のモカシンは割りと言うこと聞いてくれるんです(笑)
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
6/23 完成♪
「返り」を邪魔しないように、今回は薄手のガンマソールを使います♪
シモスペで(笑)
ハイ完成♪
糸切れを防ぐ為にはハーフソールは貼っときましょ。
マッケイ製法なら必須!
全然、痛くなくなったそうです。
そのまんま履いて帰られましたとさ。
めでたし、めでたし(笑)
「立体の取り回しを変える?」
連載終了です♪
ほなー!(゜ロ゜)