ボロボロのヒール、ボロボロの中敷きを交換する♪

10/27 しばらくほったらかしの靴の巻♪

保管しといても劣化は進む画♪

見ての通り、ヒールがボロボロです♪

しばらく履かずにほったらかしにしといた靴だそうです。

久しぶりに出してきて履こうと思ったら、このようにパリッとかかとが割れてしもたようです。

こういった「放置してた靴」は、経年劣化を起こしてる可能性が高いです。

まず、履く前にヒール部分をよく観察しましょう。

白く粉を吹いたり、細かいヒビ割れを起こしたりしてると危ないので履かないで下さい。

念のため、「出掛ける前に!」玄関などで靴を持って、ヒール部分をコンコンっと床面を叩いてみて下さい。

割れたらアウト(笑)

歩行には絶対に耐えられません!

うへぇ~(´Д`)な画♪

よく遭遇する事態ですが、中敷きがボロボロです。

こちらも経年劣化により、寿命を迎えてますので、革で作り直しまっせ~♪

掃除機で吸い取られた画♪

こういった事態に備えて、入り口に掃除機は必須(笑)

弱い吸い込みで伸びが進行しないように気を付けて、剥がれた合皮を吸いとってから型どりします。

このような経年劣化でもパリパリ系はまだマシ。

ベタベタするやつは隔離作業です。

と言ったところで明日に続く♪

ほなー!(゜ロ゜)

10/28 ヒールの土台を補強するの巻♪

軸受けが割れてる画♪

ヒールを固定していたアルミ軸の軸受けが割れてます。

モノによっては粉々になってるやつもありますけど、コレはまだマシ。

軸受けの根元は大丈夫なんで、補強したら何とかなりそうです。

木製ペースを差し込んだ画♪

とりあえず、割れが広がらんように、そーっと木製ペースを差し込んであります。

このまんま衝撃に強いロックタイト4885と言う接着剤を流し込みます♪

ベンズ革の切れ端を突っ込んだ画♪

ヒビ割れを止める為にベンズ革の切れ端をグイッと曲げて突っ込んでます。

ペンチで、かなり無理やり曲げてパンパンに入ってます(笑)

ヒビが閉じてるの判ります?

と言ったところで明日に続く♪

ほなー!(゜ロ゜)

10/29 完成♪

衝撃に強い接着剤で固められた画♪

突っ込んだベンズ革と木製ペースにロックタイト48 85を浸透させてます。

急ぎや応急処置にはコレ。

柔軟性があって、衝撃にも強いタイプです。

フツーの瞬間接着剤では割れる可能性があります。

2、3日預かれる状況なら、一番エエのはエポキシ系の接着剤です。

硬化時間は掛かりますが~(´Д`)

完成♪

ハイ完成♪

あとはフツーにかかとを直しておしまい♪

このように、開けてビックリの状態でも出来るだけの事はやって戻してます。

捲っといた巻き革もちゃんと貼り直してありまっせ♪

新しい中敷きな画♪

中敷きは元々の色に近い、シブめのゴールドで。

中敷きを交換するだけで、印象が全然変わるんでオススメです。

「ボロボロのヒール、ボロボロの中敷きを交換する♪」

連載終了です♪

ほなー!(゜ロ゜)