フツーのオールソール♪

2/21 糸が切れたらオールソールの巻♪

底縫い糸が切れてますな画♪

さて、今日から「フツーのオールソール♪」連載です♪

今回は足に合わせて作り替えとか無しのフツーのやつです有り難い(笑)

オールソールのタイミングは糸が切れたら、穴が空く前が理想ですけど、まぁどんな状態になっても何とかします♪

早めに直すに越したことは無いですよ!

では、バンガリマース( ゚Д゚)ゞ

まずはヒールを外す画♪

分解の第一歩はヒールを外すとこから♪

状態が良くて傷んで無かったら再利用しますんで、丁寧に外します♪

釘を外していく画♪

次にヒールを固定してあった釘を抜いて行きます♪

ヒールを外す時に浮いて来たりするやつは斜めニッパーやらペンチ類で掴んで取ります。

手強いやつはネイルピンサーで焼いて取ります♪

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

2/22 本底を外すの巻♪

削って糸が切られた画♪

さて、ヒールが外れたら周りをガーッと削って下糸を切ってしまいます。

風情無いけど、コレが一番早いかなぁ。

コルクポロポロな画♪

今回のように本底に貫通穴が無い場合は開けてみんとコルクの状態が判らん事が多いです。

今回は見ての通り、コルクがポロポロです。

新しく詰め直しまっせ~♪

左右の個体差に合わせる画♪

オールソールをせなアカンぐらいに履き込んだ靴は、左右の個体差が絶対に出ます。

なので左右別々にキチンと型どりしてるところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

2/23 コルクを詰めるの巻♪

コルクを切り出した画♪

コルクを切り出したとこです♪

今回は真ん中で継いでます。

削って整えられた画♪

コルクを詰めて、しっかり叩いて削って整えたとこです♪

整えるとコルクの継ぎ目も判らん判らん(笑)

この後、防水効果を高める為とコルク層の補強を兼ねてN300+を塗り付けて乾かしときます。

ポン台で型付けされた画♪

画像上の木の丸い凹みのある台は「ポン台」と言うそうです。

20年ぐらい前?にホンマもんの靴職人さんが引退される時に譲り受けました。

革の本底を濡らして柔らかくして、この台で叩くとカーブを簡単に付けられます♪

便利デェイス( ´∀`)

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

2/24 底のアレコレの巻♪

靴のカーブに合わせる為に放置する画♪

さて、ポン台で大まかな形を作ったら、濡れたまんまで靴にギューッと押し付けて、そのまんま乾かします♪

乾いたらN300を塗る画♪

最近は乾いてから、こっちがわにN300を浸透させてます。

コルク層の防水の補助的な役割です♪

底とアッパーはコルクを隔てて防水されてて、独立してます。

そやから、革底に通気性あるとか言うてる人は、この辺の構造と意味が判ってまへん。

革底に通気性はありません。

通気性と感じる快適さはアッパーのライニングとか中底の吸汗性能に他なりません。

底の種類はゴム底でも革底でも快適さは変わらんねんで。

とにかく、アッパーに水を上げてしまうと中底が早く傷みます!

穴が空いたりしたらオールソールした方がエエのはこの為でーす!

本底が貼り付けられた画♪

N300も乾いたら、ようやく本底を貼り付けます♪

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

2/25 底縫いを掛けるの巻♪

我らが山林さんな画♪

全国の修理屋さん、靴作家の縁の下の力持ち!

底縫い屋さんの山林さんに縫うて頂きます♪

多分、家族の方を含め誰よりも山林さんをガンガン撮影してると思います(笑)

紐の先が!な画♪

さて、無事底が縫い上がったところで、次は靴紐の先を誤魔化す方法です♪

こんなんなったら、まぁ替えてしもたらエエ話なんですけど、まだ頑張ったら使えるし~

って時は・・・

まずは結んでしまう画♪

こんな感じで結んでしもたところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

2/26 靴紐の先を誤魔化すの巻♪

芯を露出させた画♪

こんな感じで先だけ捲って、芯を切り取ります♪

タッセル的な誤魔化し方な画♪

コレぐらいやったらオマケでやっときますけど、先端を硬化させて直したりも良くやってます。

ご自分でも出来ると思いますんで、もうちょいだけ持たせたいって時にやってみましょう。

ホンマは新しく替えなはれ(笑)

ビスで固定される画♪

次はヒールを固定します♪

コレはステンレス製、25ミリのビスです♪

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

2/27 完成♪

完成♪

ハイ完成♪

マッケイ製法はアッパーの下に底縫い糸の大きな穴が空きます。

何回もオールソールを繰り返せる構造ではないので、ハーフソール付きが無難。

いやマスト(笑)

アッパーの下側がボロボロになってもどうにかはしますけど、高いで高いでぇ~!になるんでハーフソールは貼っときましょう。

もしくは、どーしても革底がエエねん!

って人はブラックラピド製法に改造して出し縫いを掛けられるようにすれば革底を楽しめます。

最近のスタンダードな画♪

最近、オリオン(革のくずやら何やら判らん練り物的な素材)のヒールベースの食い付きをあんまり信用してなくて、20ミリのビスで固定するようになりました。

革のヒールベースの場合はここまでせんのですけど。

オリオンのメリットな画♪

と、オリオンの悪口を書いといて、エエとこも書きます(笑)

このように非常に艶っ艶に仕上がりますし、何より硬くてエエ音が出ます。

コツコツ音に関しては賛否と好みの別れるとこですが、決めるのはお客さまデェイス( ´∀`)

何でもご自由に言うてや~♪

「フツーのオールソール♪」

連載終了です!

ほなー!(゜ロ゜)