ステッチダウン製法のアッパー部品交換♪

11/17 無茶苦茶ですがな!の巻♪

裂けとるで~!な画♪

さて、今日から「ステッチダウン製法のアッパー部品交換♪」連載です♪

見ての通りですが、マジで靴紐はちゃんとほどいて脱ぎ履きして下さい。

無理に足を突っ込んでると絶対にこうなります。

高いで高いでぇ~!

裏地もか!な画♪

あぁエライコッチャ裏地もか・・・(´Д`)

底を外すの確定ですよ(笑)

部品を外してみた画♪

早速、部品を外してみたとこです。

さぁどーしましょーー!

こんなんよーやらーん(笑)

かわごしピーンチ!!!

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

11/18 部品を作ろう♪の巻♪

型どりした部品を転写する画♪

こんな感じで、珍しく真面目に型どりしてます。

いつもテキトーに現物合わせが多いんですけど、折り返しなんで、ちゃんとやってるつもりです(笑)

漉きと縫い割りが終わった画♪

ボロボロの癖付いた部品から型紙取ってるし、正確なんかどうか知らんけど、アカンかったら何べんでもやったらエエがな、なんですよ(笑)

あ、そうそう!

お客さまの要望でグレーを茶色に替えたいそうなんで、この色になってます。

勝手にはやってないで~!

バラすのは警戒して片方ずつ!な画♪

一応、付き方とか縫う順番とかを観察するために片方ずつバラしてます。

いつも悩むのが、どこまで元通りの構造で行くのか?どこから修理的な発想の構造にして良いのか?と言うとこなんですよ。

そもそも、ラスト無いし~(笑)

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

11/19 裏地のアカンとこを見抜くの巻♪

裏地の型どりをする画♪

さて、裏地の共通してアカン場所を、よーく観察してると「思ったより大した事ない」と言う事に気付きました。

と言う訳で、裏地の型どりをしてます♪

鹿革で腰裏が作られた画♪

二度と壊れんといて欲しいんで、鹿革で作りました。

鹿革はメチャメチャ強いねんで!

大事にしてや~(笑)

裂け目の補強な画♪

赤いのは当店ではお馴染みの材料「mont-bellの寝袋」の外側のナイロンシートです。

ナイロンタフタと言う繊維です。

材料として売ってない(知らんだけ?)ので寝袋をバラして使うてます。

寝袋に使われるだけあって嵩張らないのにビックリするほどに強い!

縫い割りとか、折り返しの補強部分にも使えるぐらい薄くて丈夫です。

ナイロンタフタを使った部分が裂けたことは一度も無いです。

補強入れてないとこは裂けたことあるねんけど~(笑)

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

11/20 部品を縫い付けるの巻♪

部品が貼り付けられた画♪

こんな感じで折り返しの部分を薄く漉いて、部品が貼り付けられました♪

折り返しの部分を縫い付ける画♪

正確な部品取りが出来てるのか?

不安を抱えながら縫い付けてます♪

折り返してみて、アカンかったらやり直し(笑)

折り返して畳んでみた画♪

ナニを重視してるかと言うと、下側の元の縫い目があるので、そこに正確に被せたい訳なんですよ。

一応、こっちは一発OK~( ´∀`)

両足有るし、気は抜けまへん(笑)

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

11/21 茶色に置き換えられるの巻♪

後ろも折り返された画♪

実は縫う手順がちょい違ってたんで、学習後にちゃんとやり直してます♪

アホやなぁ(笑)

後ろのパーツは仮止めですけど、角度は入念にチェックしてから縫いに入ります!

裏地の沿いかたチェックな画♪

裏地(腰裏)はこの段階で縫い付けときます♪

ピタッと折り曲げて、角度がビシッと違和感なく決まってるかチェックして、アカンかったら仮止めの調製をやり直す感じです。

後ろバラバラで手掛かり無くなってるからね~(笑)

銀ペンでマーキングされた画♪

さて、ついに下側の縫いに入ります♪

ここは裏地を起こして縫い付けるんで、まだ裏地はプランプランの状態です。

裏地起こしてても前の方の継ぎ目とかは縫いにくいねんな~

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

11/22 芯もボロボロの巻♪

無事、縫い上がった画♪

さて、あとは簡単。

縫い付けたら、あとは組み立てるだけ~♪

芯も無茶苦茶ですがな!な画♪

コレ、紙で出来てると判っといて下さい!

後ろを踏んだら折れるの当たり前!

頼みます!脱ぎ履きは紐をほどいて、靴べら使って大事にして下さい。

ベンズの床革な画♪

紳士靴やらの底に使うベンズ革の漉き加工で出てくる副産物の床革です。

コレがエエ材料なんです。

馴染みやすい、繊維が強いんで簡単には折れないと言う長所があるんで重宝してます♪

しっかり形を保ってくれますし。

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

11/23 芯を入れ直すの巻♪

削って整えた画♪

こんな感じで、どうにもアカンとこは吹っ飛ばしつつ、削って整えます♪

上の方はベンズの床革に置き換わってます♪

接着はN300とN7000で柔軟性あるから多少曲がっても平気やけど、無茶苦茶せんようにして欲しいなぁ(笑)

元の痕跡の位置に戻す画♪

新しく作った革の部品がピシッと立ってシャキッとしたんでホッとしてます。

そら勿論、合うように作ってるんやけど(笑)

履き口のクッションの型どりな画♪

さて、次は履き口の内側のクッションを作ります♪

使えたら元のクッションを使った方が馴染みは良いんですけど、今回は断念して新しく作りまっせ~♪

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

11/24 クッションを詰めるの巻♪

型どりした形でクッションが作られた画♪

こんな感じで、前部分は二重にしてあります♪

スポンジはスニーカー用の柔らかめのクッションです♪

クッションを詰める画♪

こんな感じで詰める場所を様子見しながら詰めて行きます♪

後ろの一部分は、異素材です。

ちょっと硬めでホールド重視のやつです。

中底を観察する画♪

次は中底です♪

平面足形と元の中底の痕跡を見比べてます。

市販品でここまで奇跡的に骨の位置が合うてるやつは珍しいんですよ!

まぁ、そやから直したいんでしょうけど(笑)

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

11/25 中底の形を決定するの巻♪

元の中底をトレースする画♪

まずは元の中底を赤いマッキーでトレースします♪

黒が修正後の画♪

前の形は殆ど完璧と予想して、ラインは変えずに緩すぎガサガサの後ろ半分に「黒いマッキー」で修正を加えます♪

ちなみに指の位置も痕跡からトレースしてます。

こちらは参考程度に。

足が前に突っ込んで着いた可能性は高いので!

予想ラインで仮止めしとく画♪

新しく描き直した中底のラインを中底の材料となる2ミリに特注したベンズ革にトレースしてあります。

前の足形の振り方向と幅も用心した上で、前半分は最大7ミリ合わせ直せるように大まかに貼ってあります。

ある程度切り落としとかんと合わせにくいので、余裕を持たせる場所はこの基準で大きめに裁っておきます。

有り得ない誤差が出たと足入れの段階で判断した場合は作り替えるつもりで!

と、足合わせの準備を整えたところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

11/26 足合わせは一発OK?

余裕を持たせて裁った画♪

さて、準備OKです♪

前はおそらく仮止め通りでエエかな?との予想で、後ろ半分を絞った感じです。

裁ち方も後ろは動かせるように、前も一応余裕持って。

微調整にハマってしもたら何時間掛かるやろかとビビってました。

しかし!この仮止めで一発OK・・・

うーん(笑)

いや、ありがたい話ですよ!

新しい革と同じ色でステッチ部分も作られた画♪

さて、すでに底縫いが掛かってます。

割りとしっかり目の底材を使ったんで、山林さんに出し縫いを掛けて貰いました。

縫い付ける部分は新しい革の部品と色を揃えました♪

ヒールベースを取り出す画♪

極力、履き心地を変えないようにヒールベースも移植します♪

無傷で取り出す為に底材をズバーンと削ってしまいます♪

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

11/27 底付けの巻♪

本底のボンドが塗られた画♪

さて、本底を貼り付けます♪

こうやって、点々と塗っとくと、全剥がれのリスクが軽減されるそうな。

どれか生き残るでしょ(笑)

それとヒールベースも、この段階で一緒に接着していきます♪

スカルソールが貼られた画♪

今回はスカルソールです♪

ガイコツ模様に目が行きますが、グリップも強度も良さそうです。

ヒールベースごと切っていく画♪

貼り付けてしばらくおいてから切ってます♪

すぐに切るより捲れてしまうリスクが減ります。

余裕がある時は翌日まで静置して切ってます。

と言ったところで明日に続く!

ほなー!(゜ロ゜)

11/28 完成♪

大きな輪ゴム♪

どーでもエエんですけど、切り取る時に輪ゴムを作ってます。

集中力のトレーニングにエエと思ってます(笑)

完成♪

ハイ完成♪

周囲を仕上げて完成です♪

ご本人さま登場な画♪

ご本人さま登場です♪

まぁ履いた瞬間はホンマに行けてるのかどうかは判りません。

必ず20分以上歩いて、アカンかったら何べんでも言うて下さいね!

微調整はお気軽に♪

「ステッチダウン製法のアッパー部品交換♪」連載終了です♪

ほなー!(゜ロ゜)