Last Updated on 2025年11月1日 by e347ftvv
10/19 底が限界の巻♪

さて、今日から「スタンスミスたら言うスニーカー♪」連載デェィス♪
このスニーカーは革のアッパーでメチャメチャエエと思います。
でも、残念ながら底は劣化するんですよね〜

この予兆を見て、早めにどうにかせな!
と言う判断をありがとうございまーす😆
非常に助かります♪

スタンスミスはバラしやすい構造です♪
ホンマは今時のカップソールで交換するのが主流なんでしょうけど、うちではやりませんので得意な店にどうぞ(笑)
「かわごし」的な今後の修理がやりやすい形にしていきます♪
ご理解いただきありがとうございまーす!
と言った所で明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/20 底を外して切り開くの巻♪

外すのは簡単です♪
しかし、このアッパーの問題点は直角の角のとこで終わってて、継ぎ目は弱ーい縫いの接合😩
接着剤の強さに負けたりして解れる事もあるし。
と言う訳で慎重に外さんとアカンねんけど、カップソールをバンバンやってる店ってホンマにここらちゃんとやってんのかなって思います。

強くする為の破壊で御座います😆

カップソールの側面の立ち上がり風の部品を縫い付けるに当たって八方ミシンの腕が入りやすいように切り開いてます♪
と言った所で明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/21 穴空いてるやーん!の巻♪

見てしまったわ😆
やるか(笑)

コレまた、よー言うてる「足の振り」問題。
内振り設計の靴に外振りの足の人が足を突っ込むと小指側に穴が空きますクラックが入りますってメカニズムを世に広める布教活動を日々やっております(笑)
判らん人には判るまで説明しますので遠慮なく「ご来店の上」お聞き下さい😆👍
メールの問い合わせ、郵送修理、今はやっておりません🙇

今時のプライマー&グラフト系ボンドの強力さたるや、そらもー凄いです。
中央樹脂を信じて、ついでにやっときます(笑)
見て見ぬふりはせぇへんなぁ😆
と言った所で明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/22 劣化したゴム部分を革で作り替えるの巻♪

さて、穴を塞ぎ終わったら下側を延長します♪
表側はアイボリー色?の革。
裏側は目立たん柔らかい革やったら何でもエエかなと言う訳でグレーの豚革です♪
幅はザックリでエエです。
約4センチ😆

ちょっと前にInstagramでコレを漉いてる動画をストーリーズで流したんですけど、「靴磨き屋さん」の反応が結構ありました。
ストーリーズのまとめ?「OLFAとは神器である」で観られる筈です。
彼らは修理屋さんと違って、おそらく漉き機を持ってないからかな🤔
コレを練習すれば、カッターとガラス板さえあれば漉けますからね〜♪

漉いて薄くなったとこを裏向けで貼り付けてボールペンで縫いたいとこをマーキングしたところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/23 一体ナニをやりたいねん?の巻♪

表側の革の下側にマーキングしたボールペンの線で縫うと、ちょうどこの裏地側の豚革の端っこが同時にミシンで踏めるような位置に貼ってます♪
判らんかなー😅
判りにくいなー(笑)

豚革をちょいと捲ったとこです。
穴を塞いだとこも、下側はミシンで踏んでしまえと😆

西日は眩しいけど、縫いたいとこはよー見えます(笑)
一周、ダーッと縫うぞ!と言うところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/24 下側に延長されるアッパーの巻♪

コレは裏地側です♪
表は・・・

こんな感じです😆

全部折り返したら何となく元の底っぽいモンになりました(笑)
と言った所で明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/25 折り返そう😆の巻♪

縫い目のとこから下側に折り返して貼り付けます♪

コレで直角のとこで掬い縫いみたいになってる弱い部分が内側も覆われました♪

底は切り込み部分を貼り合わせて、外側も直角部分の掬い縫いを覆うように折り返して貼って、適度な幅で整えてあります♪
画像では中底の型取りをしてます😆
と言った所で明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/26 中底を作ったりの巻♪

気持ち内側にラインを取られた型紙で切り出しました♪

中敷をズレずに貼り付ける要領と同じく、先に中底の裏にボンド7000+を塗って完全に乾かします♪
乾いたら靴の中にはボンドを塗らず、正しい位置に置きます。
その後、後ろ半分だけ捲って、靴の中にボンドを塗って貼り付けて、次に前半分を同じく捲って貼り付けるとズレません。
前半分は先まで塗らん方がエエと思います。
万が一、バラさんとイカン事になったら大変やし、そもそも底縫い掛けるから、ガッチリ貼らんでも良いです。

アッパーはコレで出来上がり♪
と言った所で明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/27 合い底を作るの巻♪

10/25の画像と比べてみよう🤣

あえて使い勝手のエエ感じで余らせてます(笑)
余った部分は後に婦人靴の積み革になりました♪

専用品ではないけど使いやすい植木鋏🤣
と言った所で明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/28 合い底を作るの巻♪

左右同じ大きさに仕上げる為に、両足分の材料を貼り合わせて一緒に削ります♪

底縫いの縫い目が来る辺りだけボンドを塗ります♪

出来上がった底を貼り付けて、底縫いを掛けるラインをマッキーで引いた所で明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/29 底縫いを掛けようの巻♪

過去の修理例に出てるやつもありますね😆

合い底は軽く、縫い目付近で仮止めされてる感じです♪

溝彫りしてるやつとマッキー描きとの違いは、溝彫りの場合は一定の幅。
一方、マッキー描きは、合い底を縫う時が殆ど。
ミッドソール付けたら見えへんからね。
マッキーで自由に描けるんで、幅を場所によって変えられると言うメリットがあります。
ツマ先らへんは、もうちょい狭めに締めたい、とか踏まず付近は立体を邪魔して欲しくないので内寄りに、とかそんなん😆
と言った所で明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/30 本底を付ける準備の巻♪

殆ど縫い糸だけで固定されてるんで、「返り」がよく関節の動きに追従してくれます♪

合い底がビシッと締まってるの判ります?
10/29の2枚目の画像と比べてみよう♪

今回はお客さま指定のVibramの白いボブソールで♪
カップソールがエエって人は、そんなんが得意な店に(以下略 笑)
と言った所で明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
10/31 ボブソールを貼り付けるの巻♪

最近は全ての底縫いの縫い目にN330を浸透させてから貼り付けてます♪
N330はサラッとしたN300って感じで、革やら繊維系の素材に相性抜群で、防水効果もあります♪
底が付いて、底縫い糸が全部塞がってても剥がれのリスクはゼロにはならんので。
念の為😆

合い底は点々と塗って全剥がれのリスクを軽減してます。
万が一剥がれだしても、どれかが耐えてくれて持って欲しいと言う王道の塗り方なんやて。
その昔、岡山のスローテンポ葉原さんに教えてもらいました♪
確かに、吹っ飛んでしまう事だけは避けたい(笑)

コレ多分、Instagramのストーリーズで上げた気もしますが、一部分切り取ります♪
と言った所で明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
11/1 完成♪

OLFAのカッター5連装のやつに黒刃を入れてます♪
特に何の変哲も無いカッター😆

ハイ完成♪
まぁコレはコレって感じの仕上げで、お好み次第やと思います。
メンテナンスが楽チンでアッパー自体が強くなるからメリットもあるし。
靴紐をキチンと締めて大事に履いたら、一生履けまっせ(笑)

上から見たら、判らん判らん(笑)
「スタンスミスたら言うスニーカー♪」
連載終了デェィス♪
ほなー!(゜ロ゜)










