3/4 履ける靴がありませんの巻♪
さて、今日から「足に合わせて作り替え♪サイドゴアに挑戦♪」連載です♪
東北とか関東とか、そんなメチャメチャ遠いとこの方では無いですが、微妙に遠いとこからご来店頂きました。
見ての通り、「幅狭い外振り民」です。
メーカーさん、せめてこう言う方を救えるようにギリギリ売れるであろう狭いワイズで「外振り」の靴を作ってあげて下さい。
そして国がどうにかせぇ。
JIS規格にもメーカーにも見捨てられたら、どないしたらエエねん。
我慢してたら骨が変形するねんて!
骨の位置が合ってたら垂直に持ち上げてどうにか出来るし、作り替え程はお金も掛からんし。
世の中の大方の内振り設計の靴に外振りの足が無理矢理入ってインソールで持ち上げたら小指側が容積足らんで悲鳴を上げます。
判ってない人だらけで泣けてくる。
市販靴は振りの適合を誤魔化す為にか?
やたらと「かかと周りがデカい」やつだらけ。
それともガチのドイツ人とかぐらいの骨格で作られたかかと周りを、なーんも考えんとラストに落とし込んでるんか?
この辺は「靴をキチンと習った正統派」じゃないんで判りません。
全否定はせぇへんけど、インソールで全ての人は救えません。
近所の人なら気軽に足を見て、靴を見て、それぞれの立体の差を瞬時に見られますが、遠方の方はそうはイカン。
事前に靴の上から、裏側、側面、足は上から、側面両側の画像を送ってもらうと、ある程度は作り替えがやれるのかやれんのか?
やれるけどメチャメチャお金が掛かるのか?の判定は出来るかも。
とにかく、作り替えはサイドゴアとかアッパーが伸びるやつは止めといた方がエエと思います。
ブーツやったら最低限ファスナー付き。
もしくはファスナー後付けでないと、合わせたら足が入りまへん。
わたしの頭の中にあることをジョジョのスタンド能力でディスクにしてコピーしてカチャンって誰かに伝えたい(笑)
お客さまが来られた当日に判定。
平面足形を取って、元の中底と並べた画です。
遠方の方々は申し訳ないですが、やっぱり来てもらわんと判らん事だらけです。
サイドゴアやし、伸びんように改造してファスナー取り付けの選択肢(66000円~)が無ければ断る可能性もあるなぁって思ってたんで、事前に送ってもらってバラしといて準備も出来んので、ご来店時に即バラしました。
お客さまの骨の位置に合わせた中底が作られた画です♪
前述の通り「靴をキチンと習った正統派」では無いので、この中底がどういう理論でどうこうってのは独学で20年ぐらい掛かってやっと辿り着いてる感じです。
痛くなくて、ちゃんと一日中歩ける靴。
スニーカーとかじゃなくて!
コレってホンマに、ささやかな願いやと思うんですけどね。
足の幅が狭い人たちってJISのストライクゾーンに居る人、靴履いて痛くなった事無い人には想像しにくい苦しみがあるんですよ。
今回はご本人さまの足とブーツの立体、甲周りが近い!イケるんちゃうん?と、ホンマはやったらアカンやつ。
鬼門とも言えるサイドゴアに挑戦です。
バンガリマース( ´∀`)
と言ったところで明日に続く!
ほなー!(゜ロ゜)
3/5 足に巻いて吊っていくの巻♪
一応、今回は極力元のパーツを流用します。
中敷きも半敷きの場合、吸汗性に関して邪魔しないんで、そんまま行きます♪
大まかな場所でアッパーを吊ってみて、足に巻いて仮止めを繰り返して徐々に攻めて行きます♪
足を入れて動かしてみてはるとこをしっかり観察します。
体重乗せて、心地好い圧迫で前に行かない状態を探ります。
もうちょい?って吊り具合になったら最終段階は膝の上にドカッと乗って頂いて貼り付けて行きます♪
遠慮しはる人が多いんですけど、靴はかかとで履くもの。
かかと側にドカッと乗った状態で貼って行くので、ガツンと遠慮なく体重を下さい(笑)
と言ったところで明日に続く!
ほなー!(゜ロ゜)
3/6 段差に詰め物をするの巻♪
無事、足あわせが終わったら合い底を縫い付ける準備を色々とやります。
元の合い底と合わせてみると、よー判りますね。
ご希望通り、出来るだけ元の部品を流用出来るように上手いことやりまーす♪
こんな感じで幅広のセロテープを貼り付けて、詰め物のラインを取ります♪
最近、この「栗原クッション」の硬さがエエ感じなんで、良く使ってます♪
柔らかすぎず、硬すぎずってやつです。
と言ったところで明日に続く!
ほなー!(゜ロ゜)
3/7 元の合い底を戻すの巻♪
元の合い底が戻されてます♪
惜しい!撮り忘れとる~!
まぁまぁ大変やったのに(笑)
元の部品の品質が良くなかったらスパッと新しくした方がエエんですけど、コレは勿体無い。
オリジナルの雰囲気を壊さないように作り替える為には、やっぱりオリジナルの部品を使った方がしっくり来るんですよね。
元の合い底の痕で惑わされそうなんで赤線引いてます♪
こうやって見ると、この縫い目の分デカ過ぎたってのが良く判ります。
そりゃ前に突っ込むわなぁ(´Д`)
あぁ良かった収まりそう!
横が狭まると縦が足らなくなる事も多いです。
この作り替えの方法の弱点の一つです。
しかし!そこは合い底と飾りウェルトの段階で「既に上手いことやってある」んで収まったで~♪
仮乗せで前が足らんように見えますが、上がりの段階ではホンマに後ろも前もビタビタ!
と言ったところで明日に続く!
ほなー!(゜ロ゜)
さて、山林さんとこに到着です♪
改めて、ほっそ!
こんな感じで底縫いされます。
アッパーの立体を邪魔しないように縫い付ける場所を設定してます♪
山林さんの凄いとこですよ。
キッチリ赤線に乗ってるでしょ?
と言ったところで明日に続く!
ほなー!(゜ロ゜)
3/9 完成♪
よーく見て下さい。
つま先のとこ、ちょこっと漉いてあるのが判ります?
サイドゴアのゴムがへたって来ると、やっぱり前に滑るんやろうなぁと思いつつ。
汗と体重で足の形に馴染む余地を残してはいますが、前滑りが起きたときに時の指先の空間があるに越したことはないんで、こうやってます。
ハイ完成♪
履きジワ取ったバージョン写しといたら良かった~(´Д`)
あとはご本人さまの足と合わせてみて微調整♪
ここはまぁしゃーないとこやとは思いますが、ロゴマークも何とか収めました♪
かかとは段差が無くなる辺りで部分修理可能です♪
まだまだイケるでしょう!
サイドゴアやけど、とりあえず蹴りだしでかかとが着いてくる状態には微調整アリで持っていけました。
全ての方が可能な訳ではアリマセン。
足の立体、靴の元々の設計の立体が近ければ近いほど可能性は上がります。
でも、サイドゴアとかのアッパー伸びるやつは止めといた方がエエで~(笑)
バッチリ合わせたかったら、ファスナー付きにしときましょ。
後は実際に歩いてみて頂いて、経過を観察させて頂ければと思います。
酷い痛みが出ない事を祈ります!
「足に合わせて作り替え♪」サイドゴアに挑戦♪
連載終了です!
ほなー!(゜ロ゜)