Last Updated on 2026年9月3日 by e347ftvv
8/21 穴が空いたらオールソール♪

さて今日から「紳士靴オールソール♪」連載デェィス♪
穴が空いたらオールソールです。
この上にハーフソール?
それは下手したら中底までダメージが行く可能性も出てくるので止めといた方がエエと思います。
この靴、特にスコッチグレインの場合はグッドイヤーウェルト製法やけど、防水性能に問題があります。
中の詰め物が防水性能の高いコルクびっしりでなく、穴の空いたスポンジ。
それが穴空いたらどうでしょう?
ちょっとした雨でも降ろうもんなら中底まで浸水が当たり前😰
ただでさえ中底は足の発汗の水分に晒されてます、確実に中底やウエルトを留めてるリブテープにもダメージが行きます。
そもそも現代の道路事情において「革底ロマン派」でない限り、ハーフソールは「穴が空く前に」そしてマッケイ製法であれば尚更!
グッドイヤーウェルト製法であれば「革底ロマン派」は、まぁアリ。
でも、マッケイ製法の場合はオールソールの度にアッパーにダメージが入るので「必ず」貼っといた方が良いです。
判らん人は判るまで説明しますんで、お気軽に店に現物を持って聞きに来て下さい😅
電話で聞くんは手が止まるから止めてや〜(笑)

こちらも、よー減ってます。
ハーフソール貼っといたら、ここだけで済んだかも〜😅

オールソール作業の第一歩、かかとを剥がしたところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
8/22 どんどんバラしていくの巻♪

かかとを剥がすと、こんな釘が出てきます。
スコッチグレイン特有の両面尖ってるやつ。
片方は金台に当てて潰してあるんで、外す時に取りやすい取りにくいの個体差があります(笑)

月に2回ほど修業に来てはる「やまさん」です♪
今回のお仕事は彼にとって大変、良い教材になります。
弟子っ子の為にもキチンと解説しよう(笑)
ありがたいです😭

かかとを捲ったら、あとはヒールベースを外します。
非破壊でスコッチグレインのヒールベースを外すのって実は難しいです。
素材がオリオンと言う、よー判らん紙みたいなモンなんか、はたまた革のクズなんか?
そんなんを接着剤で固めたようなやつで、とにかくペリッと捲れやすくて脆いんですよ。
それとアッパーの隙間を狙って、通称「三角」と呼んでる道具を差し込みながらグイグイと滑らせていきます。
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
8/23 引き続き分解の巻♪

踏まず側、前からだけ差し込んでると傾斜で積み上げてる部分に気付きにくいんで後ろ半分も、よーく見て「三角」を差し込んでます♪
まぁまぁ力仕事💪さすが、やまさん😆

ヒールベースが外れたら、底縫い糸の露出してるとこが谷になるように狙って、周りを削って行きます♪

ツマ先の周辺のとこは下糸の白いのが見えんやつと、U字型に少し残ってる部分、外れて穴だけの場所があります。
上糸は黒なんで、古い底縫い糸を抜きやすくするには見た目で状態を把握して、削りの足らんとこは更に削って下糸を吹っ飛ばした方がウェルトにダメージが入りにくいです♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
8/24 糸抜きの巻♪

外したヒールベースはキチンとLR書いときます♪
一足一足、人の手で仕上げられてるんでしょう。
左右を間違えると馴染みまへん(笑)

今回はコルクの入れ替えもやります♪
スコッチグレイン特有のスポンジの詰め物を取っ払ったとこです。

糸抜きを始めます♪
王道はナニか知らんけど、この方法が確実かな〜
縫い目を1個飛ばしに切ると、1個飛ばしにスカッと抜けます♪
他には下糸だけ切って上糸を一気に抜いたり、色々😆
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
8/25 もう片方の巻♪

一方、もう片方のやつ♪
多分、こっちがやまさんの削った方かな?(笑)

糸を切ったらスッと取れるけど、用心の為に開きやっとこで丁寧に外した方が無難。
ウェルトが見た目以上にダメージがあると切れてしまいますからね!

やまさんの開きやっとこです♪
コレを使わして貰ったんですけど、手を挟んでまう(笑)
うちの店にあるやつと形がちゃうんで〜
持つとこがちょい短いんですよ😅
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
8/26 やまさんの道具をイジるの巻♪

本筋にそれますが!開きやっとこの柄が短くて手を挟んでまうんで、急遽延長し始める(笑)

アルミのパイプを差し込んで叩いて固定しただけです😅
使ってみて改良やな〜(笑)

両足とも糸抜きが終わりました♪
古い糸はキチンと抜いとかんと、エエ加減な抜き方してたりして残ってしもてるやつにガチっと挟まって絶対に取れん(抜かんと底縫いはさすがにやった事ないけど)みたいなんで、ちゃんと抜きましょう😆
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
8/27 コルクを詰めるの巻♪

さて、スコッチグレインの意味判らん詰め物を取っ払った場所に「キチンと防水性能」のコルクを詰めます♪
本来、グッドイヤーウェルト製法の詰め物は底からの浸水を食い止める為のモノです!
革底に通気性は無いです。
ワインの栓に使われてるコルクは品質によっては微量の酸素を通す、とか言われてますけど、水分は多少沁みても完全には通さんでしょ?
「通気性」と感じる快適さの正体は、ライニングやら中底の「吸汗性能」です。
革底に通気性あるとか言うてたら、赤っ恥やで〜(笑)

コレは慣れが必要なお仕事♪
幅広セロテープを貼って、どこを意識して描くか?
勿論、部品の切り出しはピッタリがベストやけど、ちょっとだけ大きめに切って端を内側に曲げながら接着して、ガツガツ叩いて馴染ませた方がエエとは思います♪
その方が密にしっかり詰まるし😆

この作業で多少しくじって隙間が出ても、コルクの粒とかを接着剤で練りながら詰めたら大丈夫♪
しっかり防水性能を持たせる大事な工程!
組み上がったら絶対に見えへんけど、手ぇ抜くなよ〜(笑)
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
8/28 コルクを整えるの巻♪

以前、画日記でもチョロっと説明しましたけど、マーキングしてる場所は平らにしときたい。
コルクをパンパンに詰めるのはエエんですけど、丸く詰まり過ぎてるとコロコロ安定感が無いので、だいたい三角形の形状で削ってなだらかに平らにしてます♪

削って整えました😆
整えて削る工程で吹っ飛んでしまう事もたまにあるけど、その都度しっかりコルクを詰めておきます♪

ベンズ革の本底が貼り付けられて仕上がってます♪
ベンズ革を濡らして、ポン台と呼ばれる本底に曲面を付ける道具で曲げてるとこは撮り忘れてますがな〜(笑)
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
8/29 底縫いの巻♪

今回はグッドイヤーウェルト製法。
張り出してるウェルトと本底を貫通で出し縫いを掛けます♪
底縫い屋さんの山林さんによると、だいたい6ミリぐらいのとこに彫るのが良いと言わはります。
勿論、ミッドソールがあったり材料が分厚いやつとか、薄いもんやとか、モノにもよるけど、スタンダードはそんなもん。
スコッチグレインもそんなもん。
なので、端っこから約6ミリのとこに溝彫りの器具で溝が彫られてます。

山林さんに出し縫いを掛けていただいてます。
全国にある多くの靴修理屋さん、靴職人がお世話になってます♪
ミシンは3台、それぞれの場所に移動する時に割と高いカウンターを毎日毎日乗り越えてはるのが健康の秘訣かな(笑)
凄いっす😆🔥🔥🔥

さて、底縫いが終わったら組み立て〜😆
ヒールベースを取り付けるとこからです♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
8/30 ハーフソールを切り出すの巻♪

ヒールベースの内側の凸凹を整えたけど、整えた側を撮っていない🤣
ちなみに左右を間違うと馴染みまへん。

本底に幅広のセロテープを貼り付けてハーフソールの形を描いたやつを貼り付けて切ってます♪
コレが地味にコツが要るやつ。
粘着力が弱くて、切ってるうちにズレやすいんですよね〜(笑)

切り出して継ぎ目のとこだけを貼り合わせて仕上げてあります♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
8/31 ハーフソールを貼り付ける準備の巻♪

ヒールベースを貼り付けます♪
カーブは馴染む筈なんで、しっかりと沿わせます。

作ったハーフソールを当てて千枚通しでなぞって線を引いたとこです♪

ホンマは先に染めてからヒールベース貼った方がエエんですけど、後からでもやれんことはないです。
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
9/1 ハーフソールを貼り付けるの巻♪

線を引いた部分にグラフト系ボンドN7000+が塗られたとこです♪

ハーフソールを貼り付けてガンガン叩きます♪
1ミリの材料はクッキリと縫い目が見える感じになります😆

ヒールは今回は10ミリのフレッチャーヒールです♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
9/2 ビス止めの巻♪

ヒールの内側は「アゴ」って何で言うんか知らんけど、アゴです。
顎切りしたとこです😆

フレッチャーヒールは接着剤の相性は良いです。
でも!念の為、小径のビス止めはしてます♪

こちらはナニをビス止めしてるのか?
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
9/3 完成♪

ヒールベースは、こんな感じで4点ステンレスのビスで止まってます♪

部品の固定が終わったら仕上げです♪
周囲が削って均されてます。

削ったとこにコバインキが塗られたとこです♪

ハイ完成♪
ハーフソールの端に真鍮の飾り釘を打ち付けて磨いてあります♪
「紳士靴オールソール♪」連載終了デェィス♪
ほなー!(゜ロ゜)










