4/2 めっさ細いフェラガモよりも足幅が細い足♪
さて、今日から「履けないフェラガモを履けるように作り替える♪」連載です♪
見ての通り、元々めっさ細いけど、お客さまの足幅(ワイズ)の方が更に細いと言う・・・
残念ながら、ここまでワイズの細い方は日本国内では履ける靴を探すのが難しいです。
でも、お客さまの足は細いだけじゃなくて結構筋肉で守られてたので骨の変形は今のところ「予備軍」ってとこです。
今回は、お母さまがイタリアで買うて来た「履けないフェラガモを履けるように」娘さんに合わせます♪
さて、あっという間にバラバラです♪
フェラガモは構造的にバラしやすいので、足に合わせて作り替えに向いてます。
中古品を安くで買うて、ご自分の足に合わせて作り替える方、増えてます♪
最初に気付いたA川さん賢い~(笑)
ヒールはこうやっとくと、底を作るのが楽です。
構造に悩まんで済むんで。
毎日毎日、足に合わせて作り替えばっかりやってるうちに生まれた方法です。
多少、傷があるので後で黒く染めます♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/3 中底を設計しなおすの巻♪
さて、早速ご本人さまの平面足形に合わせて元の中底を当てながら描いていきます。
コツと言うか、コレで判ったら凄いです(笑)
ここで手を止める事は撮影以外に無いので貴重です。
別に秘密って訳でもないので見ててもエエで~(笑)
2~3分ぐらいやし。
さて、中底の型紙プレートが出来上がりです♪
元の中底と比べてみよう!
ちなみに、この方はアスリート型、筋肉での扁平足です。
骨格は細いんですけど!
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/4 新しい中底を作るの巻♪
さて、新しい型紙を元に「お客さまの骨の位置に合った正しい中底」を作ります♪
このように、薄手のベンズとショルダー革を重ねて一気に仕上げてます♪
見ての通り、元の中底と重ねると、よーく判る。
そりゃ合わん(笑)
コレは、親指の付け根から小指の付け根の周囲を「心地好い圧迫」で締めて整えた形の足の骨がちょこんと乗る幅で作られてます。
はみ出た部分はアッパーの曲面で優しくホールドするようにお客さまの足に巻いて組み立てて行きます♪
さて、試しに新しい中底を嵌め込んでみたのが左足、右足には元の中底。
上から見たシルエットが、嵌め込んでみただけでも、コレだけ違うんですよ!
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/5 足に巻いて組み立てる準備の巻♪
さて、サイズ合わせの前の準備です♪
フェラガモのファイバー芯はしっかりしてるんで、移植します。
ちなみに、あえて左右逆に使ってます(笑)
中底の形が大きく変更されてるので、元の中敷きが合わなくなります。
でも、せっかくのメーカーロゴを入れときたい!
と言う訳で( ´∀`)
このように、半敷きに作り替えときます♪
お客さまの足に巻いて組み立てる前に、後ろ半分は「読み」で先に固定しときます。
この「読み」の位置が外れると、場合によっては当日に合わせながら剥がして貼り直す事もあります。
とにかく、後ろ半分は固定しとかんと歪みに気付きにくいし合わせにくいです。
前はご本人さまの履いていたシワなどが入ってると「読み」やすいです。
足入れの当日に、ある程度予測で貼るしかないですけど、事前に平面足形を取ってる時の観察が大事です。
と、靴メーカーでもない単なる靴修理屋がナニを言うとんねんみたいな話(笑)
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/6 サイズ合わせ完了の巻♪
さて、準備が出来たらお客さまの足に巻いて組み立てて行きます♪
この工程は基本的に両手が塞がってるので撮影してません。
そして、特に秘密と言う訳ではないです(笑)
今回の詰め物は薄くても高反発、オリンピック級のクッションです。
ホンマにオリンピック選手のインソールやらミッドソールを作ってる会社で特注してます。
社長自らが「オリンピック級やで!」との事です。
・・・知らんけど(笑)
さて、あとは底付けです♪
底縫いミシンの溝彫りをして、山林さんとこへレッツゴー♪
と言ったところで明日に続く♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/7 底縫い完了の巻♪
さて、当ホームページではお馴染みのシーン♪
底縫い屋さんの山林さんに縫うていただきます♪
底が縫い上がったらヒールを固定します♪
元のヒールが縦に長いので、こんな感じです♪
もう何べんも元の中底と比較してますが、作り替えのベースになる靴選びのコツを♪
足幅が細くて悩んでらっしゃる方は、縦のサイズを5ミリ~1センチ小さいモノをベースにしても、合わせる工程で縦に引っ張れるんで大丈夫です。
画像で、元の中底より出来上がった靴が縦に少し伸びてるのが判りますか?
勿論、ワイズが近ければ近いほど、作業がやりやすいです。
でも、この靴のように多少の無理は中底の作り方次第で、どうにか出来たりします。
もう20年ぐらい独自の研究を続けてるんで、ノウハウ詰まりまくってます(笑)
そして、現在も研究中の技術ですので、結果を出せなかった方々には申し訳なく思います。
合わんかったら、気に入らんかったら、何年前にやったモンでも、是非ともやり直せ!と言うて下さい。
よくある、「お客さまのせいにするタイプ」のビスポークみたいな事は言いませんので(笑)
この業界、「どこどこで靴作りを学んだ」と言う靴の形を作ってるだけの人が多すぎる。
自分の技量が足らんから、お客さまの足が痛いと言う基本的なとこに気付かんとアカンと思います。
と言ったところで明日は最終回♪
ほなー!(゜ロ゜)
4/8 完成♪
ハイ完成♪
底はガンマソールで足に対して追従性抜群です♪
クッション材もエエやつやし、よー曲がるで♪
さて、一番大事な「足入れ」です。
履いた瞬間、「いけそう!」と感じてもらえたようです。
アカン靴は足入れの瞬間からアカンと思います。
履き慣らすと言う言葉と言うか、表現もありますが、それが不要な「こういう作り方」も当店には存在します。
靴作りの王道でもないし、正しいやり方ではないのかも知れません。
それでも、ちゃんと歩けて、痛くない靴の方がエエやん?と常に考えています。
足の変形を起こす前に、ご自分の足の立体の特徴を知って、正しい知識で靴を探してみて下さい。
サイズ計測や靴探しのアドバイスは無料で行ってます。
JISの表に載ってないサイズ、ワイズの方は、こんな感じで作り替えが出来ます。
諦めてた方も一度サイズ計測に来て下さい。
ご相談はお気軽にどうぞ♪
「履けないフェラガモを履けるように作り替える♪」
連載終了です♪
ほなー!(゜ロ゜)